デッサンの画材・道具

デッサンの画材・道具をまとめました

デッサンはあらゆる描画活動の基礎となるものです。当教室では、デッサンが初めてという方でも基本的な形のとり方や描き方をわかりやすくご指導しています。ここでは、デッサンの画材・道具についてご説明します。

鉛筆デッサン

鉛筆デッサンは、細かな描写表現ができるので、観察力を深め精緻な画面作りの練習となります。

  • 鉛筆の種類

    鉛筆デッサンの道具:鉛筆の種類

    先ずは2BかBを使用し、明暗の変化に応じて鉛筆の濃さの段階を増やしながら使い分けます。硬質鉛筆(H~)でしか表現出来無いこともあるので、軟らかい鉛筆ばかり用意しないで、最終的には6B~2Hくらいの幅を揃えましょう。

  • 用紙

    鉛筆デッサンの道具:用紙

    画用紙のような、表面に多少の凹凸(でこぼこ)がある方が調子の幅がつくれます。ただ、凹凸があり過ぎると大雑把な仕上がりになり、逆にツルツルだと明暗の調子が作りにくくなります。

  • 消しゴム

    鉛筆デッサンの場合、粘土状の「練り消しゴム」を使います。練り消しゴムは、固形の消しゴムと比べ、紙を傷めず、使いやすい量で使いやすい形にできるので表現の幅が広がります。描いた線をきれいに消すにはプラスチック消しゴムが使用できます。用途によって使い分けましょう。

  • カッターナイフ

    鉛筆デッサンの道具:カッターナイフ

    鉛筆は手でナイフを使って削ります。芯の長さは文字を書く時より長めにして、先の尖った状態で使います。

  • ガーゼ・ティッシュペーパー

    鉛筆デッサンの道具:ガーゼ・ティッシュペーパー

    鉛筆の粉を紙の目に刷り込むために、ガーゼやテッシュペーパーを使って擦ります。こうすることで自然な明暗の調子ができます。

木炭デッサン

大きな形をとらえる訓練であれば、木炭デッサンにも挑戦してみましょう。木炭は、明暗の変化(調子)を描くことで立体感の表し方を勉強します。木炭=炭が作り出す濃淡の美しさが描けるようになります。木炭は細かな部分を描きにくい画材ですが、モチーフを構成している形の本質に迫るデッサン力が身につきます。

  • 木炭

    木炭デッサンの道具:木炭

    木の枝を蒸し焼きにして炭化させたものです。枝には、柳や栗、榎、椋(ムク)などがあります。木炭には太さが様々あり、鉛筆のように硬さも多様で、表現内容により使い分けます。太・中・細、軟・中・硬のそれぞれ3種類くらい揃えるとよいでしょう。

  • 用紙

    木炭デッサンの道具:用紙

    木炭デッサンでは、専用の「木炭紙」を使います。
    「木炭紙」は2枚用意して、1枚は下敷きにすると描きやすくなります。

  • 食パン

    木炭デッサンの道具:食パン

    昔ながらの木炭デッサンの消し道具として使われます。食パンは、微妙な調子で描線を消し取ることができます。なお、プラスチック消しゴムや練り消しゴムは「木炭紙」の紙面を毛羽立たせるので使えません。

  • 芯抜き棒

    木炭デッサンの道具:芯抜き棒

    木炭の中心にある軟らかい部分を抜き取る道具です。この芯があると描き心地が悪く、木炭紙に木炭がうまくのりません。芯抜き棒は、細い針金で代用することも可能です。

  • カッターナイフ

    木炭デッサンの道具:カッターナイフ

    木炭もカッターナイフを使って削ります。紙に触れる部分を多くするように、なるべく鋭角に削っておくと、手首のスナップで幅のある線が描けます。

  • 紙やすり

    木炭デッサンの道具:紙やすり

    木炭の先端を描き易い形に整える時に使います。細部の描き込みなどで、先を尖らせる時に便利です。

  • ガーゼ・ティッシュ

    木炭デッサンの道具:ガーゼ・ティッシュペーパー

    木炭を紙の目に刷り込むために、押さえたり・紙面を叩いて木炭を落としたりします。

  • 擦筆(さっぴつ)

    木炭デッサンの道具:擦筆(さっぴつ)

    紙を巻いて作られた鉛筆のような特殊な道具で、木炭の粉を擦り込むときに使います。擦筆を押さえつけたり、ねかしたり、立てて擦ったりすることで効果を生み出します。

  • はかり棒

    木炭デッサンの道具:はかり棒

    石膏像のプロポーションを割り出したり、垂直水平を確認したりするのに使います。はかり棒は、鉛筆などで代用することも可能です。

  • デッサンスケール(デスケル)

    木炭デッサンの道具:デッサンスケール(デスケル)

    デッサンの構図を確認するために使います。プラスチックで出来た構図を決める枠で、透明のプラスチック板に目盛りをつけたものです。デッサン初心者がモチーフを上手く画面に入れられない場合に使います。

  • カルトン(画板)

    木炭デッサンの道具:カルトン(画板)

    カルトンは、木炭紙や画用紙などの紙を支える厚紙でスケッチやデッサンの時に用います。シングル仕様とダブル仕様があり、ダブル仕様では描き終えた作品をはさんで保存しておくことができます。

  • 目玉クリップ

    木炭デッサンの道具:フキサチーフ(定着スプレー)

    カルトンに用紙を固定するのに使います。留め方は、上側2個・または四隅を止めるために4個が必要です。

  • フィキサチーフ(定着スプレー)

    木炭デッサンの道具:目玉クリップ

    画面にのった木炭を最終的に定着させるためのスプレーです。フィキサチーフをかけると擦れなどで木炭が落ちにくくなります。木炭デッサンをはじめ、コンテ用、パステル専用のものもあります。

  • イーゼル

    木炭デッサンの道具:イーゼル

    自宅で描く場合等は、ある方が便利です。いろいろな種類がありますが、安定性のある木製の物がお薦めです。

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