物の外側の線。輪郭。描く対象と背景との境界となる線のこと。
対象物を低い位置から見上げること。対象よりも観察点(作者の目の位置)が低いこと。ローアングル。あおりで描くことで、大きさの強調、威圧、尊大、恐怖感などを表現できる。
⇔俯瞰。高い位置から見下ろすこと。
印とか目安と言う意味で使われる。対象のボリューム確認や全体のバランスを観たりするために描かれる、おおまかで簡単な全体のサイズを示す目安や印のこと。
部分が大写しになること。作業の締めきり日、またはそれが終わること。
対象を見る時の方向を意味する。対象を見る位置のこと。作者のアイレベル。写真では、カメラと被写体のなす角度のこと。
デッサンを描くときにキャンパスやパネルをのせて固定する架台。室内用、卓上用、折りたたみができる野外用など様々な種類がある。
実物を具体的な絵画や形に置き換えたものや、それについて心の中に浮かんだ像のこと。ただの形や色彩を指す場合もある。
明度もしくは彩度の幅、明暗、グラデーション。デッサンでは主に黒と白の幅、段階のこと。色幅が大きいほど、コントラストが強く、光の強い感じを与える。
鏡面や滑らかな器物の表面に反射した他の像や光源など。静物デッサンでは、この映り込みをどれだけ描き込むかで質感や量感がリアルに表現できる。
絵に手を加えること。細かな部分まで詳細に描くこと。
本番の絵を描く前に、どのような絵にするのかを考える為にスケッチブックなどに描く下絵。素描、スケッチ、アウトラインのこと。
三次元の空間を、二次元の平面上に絵画的に表現する方法。奥行きを描くパース技法。一般的には、透視図法が最も知られる。
手前に描いたモチーフに強い印象や立体感を与えるために、角や稜線部分を強調して描くこと。
よりインパクト感を出すために、手前のものをより大きく、奥をより小さく意図的に描く、遠近感の誇張テクニックのこと。アニメ作画では、嘘パースとも呼ばれる。
ボリューム感、対象全体を指す固まった物。
デッサンなどの下敷きに使ったり、作品や紙を挟んで保管するための画板。厚手のボール紙で出来た板が紐で二枚合わったもの。
立面図が円、三角形、正方形、長方形等になる立体。主に美術教育で用いられる石膏教材。シンプルな構造で立体の基本的な仕組みを理解し、それを画面に再構成するトレーニングに便利なことから、基礎的なデッサンのモチーフとして使われる。
通常のパースとは逆で、奥に行くほど小さくなるべき奥行きが、大きく逆に見えてしまう状態。
対象となるモチーフの後方から照らす光線があること。逆光デッサンでは、黒を多くのせなければならないが、美しい陰影を表現するのには最適のアングル。
油絵具やアクリル絵具を用いて描かれる支持体。麻布などの上に塗料を塗り、木枠に太鼓張りしたもの。
白から黒に至る中間色を濃度の異なる灰色で表現することで、色濃度や明暗の調子が段階的に変わっていく様子や方法。色の濃淡・明暗・色相などを豊かに表現することができる。
色の表現方法の一つで、白から黒までの明暗だけで表現し、白から黒へ徐々に調子が変わること、またその調子によって明度や彩度を表現する方法。
人物や動物などの特徴や動きを捉えて、短時間で素早く捉えて描くこと。または、描いたもの。作品を制作する上での構想や画力向上の練習として描く「速描き」や「粗描き」のこと。
化学パルプを100%原料とした、純白で厚みがあり、表面が平滑な紙。一般的に画用紙より値段は高価。イギリスのケント地方ではじめて作られたので、この名称が用いられる。
光を出すもと。太陽や電球。光源の数だけ陰影ができる。光源の強さによって影の濃さが決まる
テーマが伝わるよう、与えられた対象をどのように組み合わせて画面に配置するかの方法。転じて、画面の中の配置を示す言葉。レイアウト。
一つのものを作り上げている各部分・材料の組み合わせ方。また、組み合わせてできたもの。人体では、骨格や筋肉を理解し、重心・構造をしっかりと捉えることが基礎となる。
擦ること、また擦って出来る「ぼかし」の表現。
素材そのものが持っている色。光による明暗や陰影に関係のない色。リンゴは赤、レモンは黄色が固有色。
色や明暗の差のこと。ハイ・コントラストとは明暗の差が激しいこと。
色の鮮やかさ、純粋さの度合いのこと。鉛筆デッサンや木炭デッサン等の黒の中にも彩度の高低が存在する。
擦りを入れるために使う、ちり紙のような素材でできたペン状(紙質)の道具。汚れたら、多少はカッターで削って使う。
肉を焼く時のジュージューいう音のシズル(sizzle)という英語の擬音語から転じ、人の感覚を刺激する感じのことを指し、瑞々しさというような意味で使われる。
一般的には太陽からの光のこと。自然光は光源が非常に遠いため、真直ぐではっきりした陰影が出来る。
周囲の明るさや光源の反射などの影響を受け、実際の目に見えてくる色のこと。デッサンでは、基本的にこの自然色を重視する。
材質がもつ、視覚的・触覚的な感じ。表面の肌合い。デッサンでは、「立体感」、「質感」、「量感」をいかに描けるかが重要とされる。
鉛筆で描かれた主線。
描画対象の正面から照らす光線。描き手の方向から対象の方向へさす光線のこと。
デッサンで消しゴムや練りゴムを使って部分的に消すこと。ハイライトの表現等によく用いる。
木炭の芯の粉質の部分を抜くこと、またそのための専用道具のこと。
左右が全く同じ形であることをさす。左右の各部分のつりあいがとれていること。
描きたい対象を短時間に大まかに絵にしたもの。主に写生図・下絵・素描・略図などを意味する。
静止し、自分で動くことのできないもの。絵画のモチーフとして、人物や風景などと区別するために使われる。また、予め様々なものをセットしてそれを写生した作品の総称。
美術学校等での実習教材。主にギリシャ彫刻やルネッサンスの彫刻などが原型として用いられる。西洋美術の価値基準となる黄金比率を学ぶための教材。
細部の描写も含め、全体の構成要素として統一感があること。
単色で描かれたもの。デッサン、ドローイング、下絵などとも呼ばれる準備の段階での副産物であったが、現在は芸術的価値観が認められた絵画の一分野とみなされている。
まばらなことと細かいこと。粗雑であることと精密であること。あえて描き込まない部分(疎)、細かく描き込む部分(密)の差を表現して、画面をリズミカルに観せる手法。
描画材による点、線、調子のこと。絵全体の印象をいうこともあり、描き進める際に自然とでてしまう描き手の癖の意味で使われることもある。「タッチ」決まると、面や立体を描きやすくなる。
光と影によってできる明暗の変化。 鉛筆で描いたグレーの濃淡、明暗など、階調の状態・様子。
○調子を取る
モチーフの明暗の変化、色の濃淡や光による陰影などを、しっかりと観察して描写すること。
○調子を入れる
陰影や明暗を描く、画面に明暗や濃淡を描き込むこと。
○調子が足りない
明暗や濃淡の表現が不充分。グレーの階調が表現されていない、または描き込みが不足し全体的に濃度が足りない。
○調子がきれい
明暗や濃淡の階調が幅広く、さらにグレーの色数が豊富であり、明暗濃淡の関係が正しく捉えられ、
的確に描き込まれ美しいこと。
細部や細部の描写、細部の表現方法のこと。デッサンでディテールが甘いとは、細部の描写が上手く描けていないという意味。
表面のこと、また表面の感触や材質感。
鉛筆や木炭、コンテなどを用いた単色の線画。作品の下絵として描かれる。素描。
等分割された線の入った四角い透明プラスチックの板に木炭紙の形を切り込んで目盛りをつけたもの。デッサンのアタリをつけるのに使う。
変形の意味。感情表現や造形的な意図の強調のために、自然な再現を捨て意図的に施す変形のこと。
線ではなく小さな点の集合として画面を構成する技法。繊細な表現が可能ではあるが、非常に時間がかかる。
明暗や色においての明度と彩度による色の系統。色調。
画面に対してのモチーフの大きさや配置のこと。縁決め、レイアウト構図。
頭部や手足を欠いた彫刻のこと。頭や手足を欠くことにより、胴体はかえって高度に濃縮された存在感を手に入れることができる。
乗せてしまった表面の描画材の粉をはがし取るのではなく、上から押し付けるようにし吸着して消すための消しゴム。消しカスが出ず自由な形が作れるため、細かい所を消す時は小さくちぎるか細く伸ばしたものを使う。
奥行きを出す為、画面手前にくるキャラクターや対象物の影の面積を大きくとること。
デッサンでは、黒やグレーなどの調子を加筆すること。「多めに色をのせる」調子が強く出るよう、何度も線をはしらせて描く。
遠近法、パースペクティヴの略。奥行き感が分かるように描く方法、またそのように描かれた図のこと。図法としては、一点透視・二点透視・三点透視図法があり、これらはデッサンにとどまらず、建築や映画、アニメ・マンガ・CG分野など視覚表現の分野で広く使われている。
ハイ・コントラストの略。
もっとも明るい箇所。光が反射して明度が強くなるところ。
モチーフのサイズや比率を計るのに使われる棒のこと。
胸より上がフレーム内に入った画面構成のこと。
描画法の一種で、複数の平行線を描き込むもの。粗くあるいは細かく平行線を引き重ねていくことで、影を表現し階調を描き分ける手法。クロスハッチングとは、細線を交差させた重層のこと。
消しゴムのカスなどを取り払うのに使う、カモなど水鳥の羽に持ち手のつけた道具。デッサンでは、繊細部分をぼかすための道具としても使われることもある。
紙を水張りするための板。木製パネル。
光線がいったん物の表面に当たって反射してきたもの。反射光を捉えることで、立体感や空間性を感じさせる表現が出来る。
写真をモチーフとし、正確に再現するための描写力トレーニング方法。平面(写真)から平面(紙面)への再現となるため、描画技術の問題点が絞りやすい。
ものの形や構造、形態のこと。立体感、フォーム。フォルム(forme)とはフランス語で形、形状を意味する。立体的な形状をさす場合が多く、特にファッションではシルエットと似た意味で使用されることが多い。
高い所から見下ろすこと。全体を上から見ること。対象よりも観察点が高いこと。俯瞰で描くことで、卑小感・哀れ・弱い立場などを表現できる。また情景の説明のカットも可能。
作品の完成後、画材等を画面に定着させるための接着スプレー。
指先や擦筆、ティッシュペーパーなどを使い、混ぜ合わせ調合させること。調子の違う鉛筆等を重ねて用いて色調を徐々になめらかに変化させること。対象と背景との鋭い輪郭部を和らげたり、作品に立体感をもたらすことができる。
もとになるもの。基礎。基本。土台。転じて、基本となる最下層のこと。
絵肌という意味。材料、材質。素材・材質によってつくり出される美術的効果という意味もあるが、最近は一般的に表面のゴツゴツやツルツルなどの絵肌や、その状態のことを示すことが多い。
塊(かたまり)のこと。塊として重量感があり、表現されたもの。デッサンでは、画面の中の相当量の色や光や影などのまとまりを意味する。
紙に歪みが生じないように、水に濡らした紙をパネルに張り付けるという手法。紙の繊維に水が入って伸び、ふたたび乾くと元に戻るという性質を利用している。
運動、動作、移動、動勢、動向などの意味の意味。絵などで「動き」を感じさせるような表現をムーブマンという。
色の属性の一つで、物体色の明暗を表すこと。色には明度、色相(赤、緑、青など)および彩度(色の飽和性)という三属性があり、明度は有彩色(色相のある色)にも、無彩色(白、灰色、黒)にもある。
金属製のバネ仕掛けで、つまみの部分が中心に穴の空いた丸い形状をしている。用紙などを挟み、一定の状態で固定することを目的とする。
デッサンや下絵などに使う、細くて軟らかい炭。
木炭で描くための、柔らかく目の粗い木炭画デッサンに適す専用紙(サイズは50×65センチ)。どちらかといえば画用紙よりも和紙に近く、目つぶれや毛羽立ち、裂けがない。紙質は画用紙よりも和紙に近く、ざらついた紙肌で強く弾力性に富み、木炭や鉛筆ののりが良い。
描き写すこと。複製法の一種で絵画などをオリジナルに倣って写すこと。絵画の世界では、多くの画家が、勉強時代に過去の画家の作品を写すことで、自らの糧としていた。
創作の動機やテーマ、描く対象のことをいった意味。または、描かれる作品の題材になるものや静物のこと。
白黒の作品のこと。
表面が荒れた物質に紙を乗せ、その上を鉛筆など固い描画材で擦り、意外なイメージや模様を得る描法。
短時間で簡単に描かれた絵のこと。大まかにアタリをつけること、またつけた状態のもの。
ラフスケッチ。
平面的ではなく、対象の3次元的な形や奥行き・深さ・厚みなどがある感じ。立体的な感じ。
美術では体積や容積を感じさせることを意味する。体積や容積、重さを感じさせる色や形について量感がある、とかボリュームを感じるなどという。
中野デッサン教室は東京中野区にあるデッサン教室です。デッサンの基礎からヌードデッサン会まで、初心者からデッサンを学べます。
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